佐渡に向う


3月23日(日)
2711歩

  

8時に広島を出発。新幹線を使ってまず東京へ行き、乗り継いで新潟に向かった。

新潟駅に着くと、駅からバスに乗り新潟港へ行った。

新潟港からは、ジェットフォイルで佐渡市両津に向かう。所要時間は1時間。

5時過ぎには、両津港に着いた。

雪はないと聞いていたが、ドンデン山など山並みは真っ白。やっぱり雪がある。

街中には雪らしきものはない。が、やはり広島の寒さとは違う。

あたりも暗くなり始め、心細い。

あれだけいた乗客はどこに行ったのだろうか。バスに乗り込んだのは、3名だけだった。

100席はあったはずなのに。佐渡島は完全に車社会になってしまっている。

両津港から20km弱離れた河原田本町のバス停まで向かう。料金を気にしながら乗っていた。

小銭がないので、どの時点で両替をしたらいいのかタイミングがつかめなかった。

乗客が立っていると運転手さんに注意される。それほど、バスが揺れながら走る。

30分弱で河原田本町停留所についた。

降りるときに両替をしてもらった。

今夜の宿泊先のかね長旅館を訪ねたら、すぐに教えてくれた。

地元では有名な宿のようだ。

私がこのかね長旅館にお世話になったのは、もう15年も前のこと。

当時、人間国宝にもなろうかといわれていた98歳の文弥人形遣いの濱田守太郎さんの撮影をした時に、一泊した宿だった。

その後は、東京の表参道にあった新潟県のパイロット店ネスパスで佐渡の海と濱田守太郎さんの写真をした時、

わざわざ見に来てくださった。その後は、年賀状のやりとりのみとなった。

今回の佐渡88ヶ所巡礼歩き遍路を思い立った時に、かね長旅館をキーステーションにして動くことを決めた。

佐渡の気候・温度が把握できないので、女将にお願いして、荷物を預かってもらった。

遍路出発の時に、荷物を選んで行けるようにした。

宿に到着すると、女将は玄関先で待っていたかのように迎えてくださった。

先日来の雪で、広島からは荷物が届かないかもしれないとクロネコの集荷の人に言われていたのでしんぱいをしていたが、
一安心。

日曜日なので、夕食は用意できないと聞いていたので、近所の食堂に行って焼肉セットとビールを飲んで腹ごしらえをした。

戻って、風呂に入り明日からの準備をした。9時過ぎには終身。

明日は、6時起床、7時朝食。8時前には出発。

1番から回ることも考えたが、6km離れていてバスの便がないので、近場の7番から出発することにした。

佐渡の遍路の場合、車に合わせた番号になっているので、番号順に歩くとロスが多く。

無駄な往復などもあるので、番号にはあまりこだわらないようにした。

まず、7番から七浦海岸を経て、金山のある相川を通過大佐渡といわれる北の部分を目指すことにした。

つらい場所、寒い場所を先に撮影したいという希望もあった。

出発に際しては、わざわざ寒い時期を選ばず、暖かくなってからにしてはと言われたが、

佐渡の景色はやはり冬の厳しい時期がいいと強引に決定した。

今回問題のひとつは、宿がないということだ。

時期的なことも大いにあるが、民宿自体が高齢化して廃業しているらしい。

また、ちゃんとした宿のガイドブックもなく、観光協会などから資料をもらったが、これというパンフ等もない。

電話をして確認をしなくてはいけない。

一人旅は断られることが多いからと案内所でも言われた。

まず、明日の宿の予約をしなくてはいけない。

七浦方面の民宿を探して電話をした。

幸い通年営業をしている宿があり、まずは確保できた。

暖かい布団で眠ることが出来る。

 

河原田「かね長」泊  夕食なし・朝食・むすび(宿泊費込み 8000円)


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